第二段階開始。一般道路と教習所コースの違い【40代後半からの普通免許⑩】

第二段階の技能は、なにもかも違う

仮免許を与えられた47歳。
第二段階である。
公道デビューである。

こわい。

「40代後半で免許って難しいだろうな」
そう思いながら始めた教習所通い。
だが仮免までは、かなり順調だった。
気がする。

結論から言うと、教習所内のコースは天国。路上教習は「地獄」。
何地獄かというと、同時多発地獄

教習所のコースは、安全地帯だった

対向車ほぼ無し。自転車なし。歩行者なし。
デカい車なし。五差路のような難解ポイントもなし。
平坦で単調な道を、同じ形の車がノロノロ走っているだけ。

いわば、ぬるま湯。

一方、公道は戦場だ。

情報量が多すぎる。
信号、標識、歩行者、自転車、車間距離。
軽自動車、トラック、バス、バイク。
大小さまざまな通行手段が、容赦なく入り乱れている。

脳の処理能力が追いつかない。
目は二つしかないのに、見るべきところは常に八か所くらいある。
しかも、その八か所は同時に動く。

40代のトロい初心者には難しすぎる。
若い人でも大変なのではないかと思う。


路上教習、最大の難関「譲り合い」

中でも難解なのが、「譲り合い」だ。

指導員が言う。
「譲ってくれてますよ。行ってください」

えっ。
なんでそんなことがわかるの?

「ドライバーの表情とか、仕草を見ればわかりますよ」

……表情?
この上さらに、受け取る情報を増やせと?

私は今、
前方の信号、左の自転車、右折車、歩行者、ミラー、標識、速度計、
それらを必死に処理している最中なのだ。

そこに加えて、
見知らぬドライバーの機嫌まで読み取れと?

世の中の運転者はみんなそんなことしてるの?
世の中そんなに天才だらけなの?

障害物を避けるのが怖い ― 40代初心者のパニック

教習所内のコースにも、一応障害物はあった。
でもあれは、配置場所が常に同じ「予定された障害物」だった。

路上教習では、実際の路駐車や工事現場などを避けることになる。
当然、いつも違う場所に出現する。
障害物を発見すると、心拍数が上がる。

障害物を避ける動作には、私の苦手な「忙しい」操作がギュッと詰まっている。

障害物発見→対向車確認→室内ミラー→右サイドミラー→ウィンカー→後方確認→避ける→左サイドミラー→ウィンカー→左後方確認→戻る

もう、パニックの極致

いまか、いまか、いまだ!と意を決して避けたのに
指導員は褒めるどころか「遅くてハラハラした」とのたまう。

しかも、避けた先にすぐ信号があったり、
避けた直後に次の障害物が現れたりする。
イレギュラーが標準仕様だ。

教習所の中でぬくぬくとしていた第一段階が懐かしい。
公道に出ると、否が応でも経験値がゴンゴン積み上がっていくのがわかる。
ゴンゴン積み上げているのに、
全然「初イベント」が消えない。

指導員の個性も光り始める

公道に出てからの方が、指導員の個性がよくわかる。

ハンドルドロボー指導員
すぐハンドル取ってくる。たぶん私の運転が怖いんだと思う。私もこわい。

疑心暗鬼指導員

「目に入るものはすべて”自分の命を狙っている”と思って、目を光らせてください」

冷静分析指導員
「あ、今の”ただハンドル回してるだけ”ですね。」

身の上話指導員
事故多発場所の説明だと思って聞いていたら、最終的に息子の大学受験話になっていた。

無口指導員
あの、せめて良かった、悪かった、どちらでもない、三択だけでも…

教習生活中、20人近くの指導員に横に乗ってもらったが、指導員ガチャがなかなか面白かった。
教えてもらうなら、やはり優しくて真面目な指導員がいい。
だが、記憶に残るのはだいたい「クセ」のある指導員なのだ。

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